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現代保護者気質

 昭和40年代後半にバドミントンの世界に飛び込んでから、永遠にも思えるような時間が過ぎ去ってしまいました。用具はもちろん、ルールもユニフォームも変わりました。

一番変わったものは、子どもの部活動に対する保護者の関わり方ではないでしょうか。

昭和40年代から50年代にかけては、まだまだ子どもの参加する大会会場に顔を見せる保護者は数少なかったように思います。

決して、子どもに対する関心がなかったわけではないのでしょうが、時代の雰囲気がそうしたものであったのでしょう。

子どもたちの内心は必ずしもそうではなかったかもしれませんが、表面的には、親がそうした場に顔を出すことに対する拒否反応を示すのが一般的であったように思います。

当時は、子どもたちの本格的なスポーツとの関わりは、中学時代が一般的でした。中学時代と言えば、親との密接な関わりを持つことを意図的に避けるようになる時期ですし、親たちも、学校現場の活動は、学校に任せておけばよい、というような雰囲気であったのです。

 時代は変わって、あらゆるスポーツにおいて、クラブスポーツが盛んになり、スポーツに取り組む年代もますます若年化していますから、必然的に親が関わらざるを得ないというような事情になったことが、子どもと親との癒着?関係を助長していったのかもしれません。

子どもたちにも、親のそうした行動に対する拒否反応も弱まったようですから、こうした傾向はますます強まることでしょう。

その善し悪しについては、そう簡単に結論は出せませんが、我々世代からすれば、少々眉をひそめたい状態と言えます。

子どもたちの成長の度合と保護者の子ども離れは、半比例しているように思えてなりません。