◎サイドコーチング

 


 我が子のサイドコーチをする時には、次のようなことに注意してコーチングをしましょう。


 

1 相手の得意なショットは何か

2 弱いポイントはどこか

3 ポジションは、前か、後ろか

4 ネットショットは得意か

5 コースは、ストレートが多いか、それともクロスか

6 サービスは、ロングサービスが多いか、それともショートか

7 レシーブ位置は、前か、後ろか

8 決めるショットは何か

 などを観察しておきましょう。すべての面において相手が勝っていれば、とうてい勝てる相手ではありませんが、少しでも弱点が見つかれば、徹底してそこを攻めていくことなどをコーチングしましょう。

 

(注意点)

 試合をしている本人は、あまりコーチの言葉が耳に入らない状況であることも考えましょう。いくら落ち着けと言っても、なかなか冷静になることが難しい状況であればあるほど、以下のことに注意してコーチングをしよう。

それには、コーチ自身が冷静であることが大切でしょう。

 

1 あまり細々といろいろなことを言わない。

 くどくど言っても耳に入らないし、混乱するだけ。

 要点だけを ゆっくり、はっきりと言う。

2 本人が気づいていない点を指摘しよう。

 サービスが浅いか、アウトミスが多いときは、下がってサービスを打てとか、前に一 歩とか、一言で良い。

3 ミスしたことを責めない。

 ミスの結果の反省は、試合の後にしよう。

4 ショットに一喜一憂しない。

 冷静に見守ることが選手を落ち着かせる。

5 良いショットについては、拍手しよう。

 

 以上は、個人戦の時ですが、団体戦は、コーチングもハッスルすることが必要かも。

 あれもこれもとコーチングしがちですが、選手が早く冷静になって、自分のプレーができるようなアドバイスを心がけることが大切です。

 

◎マナーを教えよう

 


 バドミントンばかりではありませんが、マナーをきちんと教えておくことは大切です。


 

 時には、試合に勝たせたいがためにマナーに反するようなことも教えてしまうような場合もありますが、小学生時代には、きちんとしたマナーを教えておくべきでしょう。

いくら強い選手であっても、マナーをきちんと教えられていないことは、その選手にとっては不幸なことだと思います。

将来、バドミントンを職業とすることのできる人は、ほんの一握りです。それを考えると、バドミントンというスポーツも人間形成の大切な役割を担っていると考えることの方が重要だと思います。

練習や試合において、苦しさや勝負の厳しさを味わうことも、そうしたことの基本となるでしょう。勝つためには手段を選ばない、マナーなど関係ないという指導者、選手であっては困ります。

 武道では、礼に始まり、礼に終わるということを大切に指導します。いわば、表面的な「礼」を重んじますが、西洋スポーツは、形にはとらわれない相手への思いやりを中心にした「マナー」を指導するようです。

しかし、最近の武道においては、指導する側のマナーの欠如を問われるような事件が多発しているのは、時代の変化なのかもしれません。

いずれにしても、基本的なマナーは、あらゆるスポーツ共通です。バドミントンをする上でもマナーもしっかり押さえておきたいものです。

 

1.胸のすくようなノータッチエースを取ったときも相手に向かってガッツポーズをとらない。もちろん競ったゲームで勝ちが決まった瞬間も(小中高生に多い)

 

2.ネット下をくぐらない。

(ゲーム直前の練習時や、たまに試合中、チェンジエンドの時にネットをラケットで上げながらくぐる者がいる)。これに関しては何故くぐるのがダメなのか?という疑問が出ますが、特に公式大会なんかはネットの高さをキッチリ測ってセッティングしてるので、厳密に言えばネットに触れただけでも高さが変わります。大会名称がどうであれ、故意に触れるなどは、ルール違反。

 

3.ゲーム前後の握手

   特にジュニア世代には、しっかりと身に付けさせよう。ネットの高さを変えないようにネットの上で握手するというのが世界大会ではあたりまえだが、小学生の身長を考えるとそこまでしなくてもいいでしょう。主審との握手は、目標が高い位置にあるならば覚えさせたい。

 

4.ネットに絡んだシャトルは積極的に拾いに行く。

   時々、ミスしたほうが拾いに行くべきだ、と教えている方もいるようだが、対戦相手といえども、お互いがゲームを円滑に進行しようとする気持ちは大切です。考え方を変えれば、シャトルを拾いに行くことにより、自分のペースで間を取ることができる。そういった意味でも、積極的に拾いに行って欲しい。

 

5.シャトルは相手にネットの上からアイコンタクトしながら返す。

  これの対応が、非常に難しい。例えば、ネットに当たって下に落ちたシャトルを相手に返す際、そのままラケットでヒョイっとネットの下から返す、これを大きな大会でも選手がやっているのが現状だ。

対戦相手のことを考える余裕があってもいいのではないだろうか。シャトルはネットの上から返すべきだと思うし、相手が取る体勢になってからシャトルを「渡す」事が大切なのではないだろうか。これに関しては様々な意見があると思うが、相手が同じようにやってきても、イライラしないということも大事だし、相手がやったから自分もやってやれ、と思わない気持ちも大切だ。

 

6.ゲームのカウントをしっかりととる。

   これは練習試合等、主審がつかないときにみんなが頭の中でカウントしている事が多すぎる。しっかりと声を出してカウントして欲しい。小さい子とやる場合は、先輩がしっかりと見本を見せながらやって欲しい。

 

7.アドバイスを聞く。

   試合が終わっても、何も考えていない子が、非常に多い。何が悪かったか、何ができなかったか、先輩にアドバイスを求めに行く事は非常に重要だ。もしくは、指導者にきっちりと報告し、アドバイスを受けるべきである。アドバイスは、待っているだけでは絶対に受けられないし、身につかない。そして、言葉だけ、形式だけの「お願いします」「はい」にならないような指導をしたいものです。