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似た者同士

 出張から帰宅途上の体育館で、ちょうど高校生の秋の大会が開催されていましたから、覗いてみました。高校生の試合を見るのも久しぶりです。小学生たちの大会とは違った雰囲気の中で、熱い戦いが繰り広げられていました。

知った選手たちもいませんから、特別に応援するわけもなく見ていましたら、懐かしい面々に出くわしました。数年前までお互いに違うベンチで戦った面々です。

すべて教員生活をリタイアした者ばかりです。

彼らも新たな人生をスタートしたわけですから、まさか昔同様の環境の中で会するとは思いも寄りませんでした。

積もる話は、バドミントン談義、親の介護や現況など、とめどもない長話になってしまいましたが、今もなお、バドミントンから離れられない生活を送っていることを確認することができました。30年以上も慣れ親しんだ環境から抜け出すことは、そう簡単ではないということなのでしょう。

 顔の皺も多く、髪も白くなった、顧問や応援の親たちとはとうてい思えない雰囲気の面々が、輪を作って、立ち話をしている様子は、おそらく、高校生たちにとっては、異様な年配集団の立ち話にしか見えなかったのではないでしょうか。