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コロナ明け

 耐えに耐えた足止めの日々が明けて、日常生活も表面的には以前の状態に戻ったように思える最近ですが、完全な安全宣言がなされるのはまだまだ先でしょう。

 ジュニアのクラブ活動も再開され、急に忙しくなりました。中学や高校も同様ですが、ローカル大会はもちろん全国につながる大会も目白押しです。

3月末のクラブの一部の保護者とのゴタゴタなどは遠くに葬り去り、新たな活動開始です。良きにつけ悪しきにつけ、保護者や子どもの今後の行動については、じっくりと観察してみたいものです。

また、前回のブログの内容について、いろいろ心配いただき、申し訳なく思っております。

 年度の切り替わりに伴い、我がチームばかりでなく、いろいろなチームの子どもたちの移籍も目立つようになりました。高校や大学であれば有力選手の引き抜きについては、新入生が中心ですが、ジュニアクラブについては、学年など一切構わずといった状態です。

子どもの思惑というよりは、保護者の思惑が強く働く結果なのですが、それに加えてクラブの運営者の思惑も働き、移籍という問題は、いろいろなことが複雑に絡みあって、そう単純ではないのです。

今では私立の中学校がスポーツ選抜入試制度を設けるようになってきた関係もあるのです。

バドミントンについても各県に強豪校がありますから、できるだけジュニアの強豪クラブに移籍し、そこで結果を残し、強豪中学校に進学しようという魂胆も働くのでしょう。利害だけが中心で、義理・人情などは全く働かないといった状態なのです。

しかし、移籍した子の全てが成功するとは限りませんが、駄目であったとしても指導者はその責任などとりませんから、そうした時に犠牲になるのは子どもたちなのです。ですから、決断は十分に考えた上での判断でなければならないのですが、保護者も引抜き側もあまり深く考えたりすることは少ないようです。

 高校のバドミントン顧問生活を三十数年、ジュニアクラブを立ちあげて十数年、子や孫の年代の多くの子どもたちを送り出しました。さすがに全ての者がバドミントン中心の生活をしているわけではありませんが、まだまだバドミントンに対する思いは捨てきれていないようです。顔を直接見る機会は減りましたが、インスタグラムやLINEなどを通じて、彼ら、彼女たちの近況を知ることは少なくはありません。

 自分自身のバドミントン中心の生活も残り少ないことは明らかですし、残された人生の少ないことも確実ですが、願わくば、残された日々に見る夢は常に前向きであることを願うばかりです。