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2021年3月

冬眠中の動物や昆虫のように

自分はずっと眠っている

ずっと前から眠っている

目も口も足や手も動き

音も聞くことが出来る

 

眠りは果てしなく続く

眠りの中で見る夢は錯綜し

カオスの中をさまよう 

時には宇宙の彼方に旅する自分を発見する

 

夢の物語には筋が無く

時には目覚めることへの不安や恐怖が入り交じる

若い頃に憧れた美人顔の女性のおぼろげな輪郭

声も出すことも近づくことも出来ない

 

夢の中の自分は希薄なガスのよう

無限の深さの闇に紛れてしまいそう

行き着く先は無限地獄かはたまた有限地獄か

天国か地獄かそんなことはどうでもいい

いったい自分の眠りはいつ醒めるのだろうか