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2020.12.16.

 12月も足早に過ぎていきます。過ぎゆく時の流れを止める術はありません。

振り子式時計なら、振り子を止めることが出来ますし、電気式時計ならば電池を抜けばいいことなのですが、それは単に見かけ上のことであって、直接目には見えない時の流れを止めたわけではありません。

 今年は新型コロナウイルスで始まり、新型コロナウイルスで終わるという一年でした。一年が終わるといっても感染が終息したわけではありません。

今もなお、感染は日本だけでなく、世界中で猛威をふるっています。あたかも、時の流れが止まったようにも感じた一年でした。

 時を止めることなどということは、凡人にはとても理解できないことですが、何年か前、アメリカのコーネル大学の研究チームが、光をコントロールすることによって時間を止める実験に成功したというニュースがありました。

ただ、その時間は1兆分の40秒と極めて短いもので、研究はまだまだ初期段階ですが、時間操作の手法が解決されれば、各種の応用が可能だそうです。

私たちの生活においては、無理に時を止める必要性はあまり感じませんが、現状のような時の流れが止まったような年ではなく、来年こそは、平穏な日常の時の流れに戻ることを期待したいものです。