· 

年始

 2020年が始まりました。昨年末は愚図つき気味でしたが、新たな年の始まりは上々の天気です。昨年末は、急遽入った他クラブとの練習試合などで忙しい年末になりましたが、ここ3日間は完全休業でした。

 若い頃と違って、どこかに出掛けるといった野望?もなく、のんびりと過ごしています。年齢を重ねるとともに、人の群がる中に身を置くことに対する拒否感が増してきたのもその理由だと思います。また、昨年度から日々休日の毎日になりましたから、わざわざ混雑の中に飛び込む必然性もないわけです。

 年始そうそうに釈放中の元日産社長の海外逃亡のニュースが飛び込んで来ました。15億円の保釈金など何のそのといった行動です。その行動には憤りを感じるのは私ばかりではないでしょうが、天下泰平をむさぼる日本という国の甘さをも露呈する出来事であることは確かです。検察や裁判所の責任問題も含めて、日本の政府はどう対応するのでしょうか。

そう言えば、国内でも保釈中に逃亡した事件が何件かあり、マスコミも過熱状態で追い回していましたが、今回の件については、バカに冷静であるのも気になるところです。まあ、国内の逃亡者については、他の人に危害を加える可能性もあるということが、その理由なのでしょうが。

 毎年のように問題になる、政治とカネの問題も時間の経過とともにうやむやになっていく状況を考えれば、今回も同様な結末で終わってしまうのではないでしょうか。カネはあるけれども国際的な信用の薄い日本の立場はさらに厳しくなるでしょう。

アメリカのCIAのような組織を日本に期待するのも無理でしょうから、せめて日本版の007のジェームズ・ボンドの出現を夢見ることにしましょう。

 昔であれば、この辺りでも今の時期には毎朝バリバリの氷が張っていたのが当たり前だったのですが、今や、車のスタッドレスタイヤやチエーンを用意するのは、スキー場に行く予定があったり、万が一の降雪でも会社勤めを休めない人でしょうか。

私も最近は、スキーに行くこともなくなりましたから、万が一の時は家にじっとしているか、公共機関を利用する方向に切り替えることにしました。年金生活者にとっては、降雪対策のための出費もバカにならないというわけです。

実際に、ここ10年以上は、3、4年で車を乗り換えてきましたが、冬用タイアを使用する機会はありませんでした。そんなことを考えると、随分と無用な出費をしてきたものだとつくづく思います。

 降雪が少なくなったのは、地球の温暖化のせいであることは明らかでしょう。昨年末、国連気候行動サミットが開催されました。そこでは、スエーデンの16歳の環境問題活動家「グレタ・トウーンベリ」さんの演説が行われました。その中で、会議を皮肉って「空っぽな言葉で夢を奪った」と言い放ちました。国々の利害が絡まって、なかなか対策が実行されないことに対する憤りなのでしょう。経済優先の世界は、温暖化対策の実行は大きな痛みを伴うことも確かです。

我々の世代にあっては、壊滅的な影響はないでしょうが、後50年後の地球の気候の大きな変化は、多くの科学者たちによって、訴えられてもいます。便利さの上にあぐらをかいてきた私たちの生活を変えるための時間がない事も認識しなければなりません。もちろん、地球も人類もいつかは滅びることは確かですが、自らの手を滅亡のための手助けとするようなことには使いたくはないものです。