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クリスマスイブです

 クリスマスイブです。これもまた時代の変化なのでしょうか。ホールケーキを買うより、ショートケーキを買う客が多くなったようです。雰囲気的にはホールケーキの方が良いのですが、家族それぞれが好みに応じた物を選べるショートケーキを選ぶ理由は、雰囲気よりは好みを優先する傾向に変わったのでしょうか。

核家族化が進んでいますから、わざわざホールケーキを選ぶ必要がなくなったとも言えますが、祖父母と同居などの場合は、祖父母のプレゼントでホールケーキというケースも多いかもしれません。

一方、自分たちのような家庭では、クリスマスイブという言葉さえも忘れてしまうほどですから、ケーキとも縁遠くなってしまったというのが現実です。

 昔はデパートなどに大量に山積みされて売られていたものを我先にと争うように購入したものですが、現在は予約がほとんどで、売れ残り物を安く買うなどという魂胆も無駄になってしまいました。

 話は変わりますが、正月行事もだいぶ簡素化されて、田舎であっても門松を飾ることがなくなってしまいました。せいぜい簡単な注連飾りで済ます家庭が増えました。

特に新興住宅地などでは、そうした飾り物などは一切なく、草花の鉢植えなどで玄関先を飾る程度になってしまいました。

半世紀ほど前までは、門松、注連縄などはどこの家でも当たり前の時代でした。そうした風潮に対して簡素化運動が奨励され、そうした事も契機の一つとなって今に至ったのでしょう。

田舎では、簡単な門松や注連縄はそれぞれの家の自家製でしたが、時代の変化とともにそうした技術の引き継ぎもなくなったことも理由でしょう。そう言えば、しめ縄の原料となる稲ワラも稲作の機械化とともに入手が困難になってしまっこと、龍ヶ崎地域には多くの松林があり、松飾りための材料には事欠かなかったのですが、山林があまり利益につながらないということで管理を放置した結果、松林が全滅状態になってしまったことなども理由の一つでしょう。

とは言ってもこの時期、ホームセンターでは数多くの飾り物が販売されていますから、スケールは小さくはなったとは言っても完全に廃れてしまったわけでもないようです。

 餅をつくことも少なくなりました。今時の子どもたちは、ケーキは好んで食べますが、餅を好んでということは少ないと思います。我が家の前の公園の倉庫には、臼と杵が保管されています。以前は町内主催の秋祭りなどで使用されたのですが、今やそれらの道具をいかに処分するかを議論するようになってしまいました。餅はスーパーには常時売られていますから、とりわけ正月には餅を食べるという必然性もなくなったようです。

 年始の初詣では、かなわないとは思いながら、いろいろな願いをかけるものです。かなわぬ宝くじの当選に願いをかけることは当然なのですが、現実的には、日々の生活の安定と健康を願うことにしましょう。

 クラブの子どもたちにとっても自分にとっても、正月の3日間は練習休止、せめてこの期間は失われつつある正月気分を十分に味わいたいものです。