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尽きない悩み

 五月も半ばを過ぎ、過ごしやすい季節になりました。しかし、この季節、寒暖の差や突然の大雨といった気候の変化にも注意をしなければなりませんが、真夏や真冬の極端に暑かったり寒かったりする、そんな時期に比べれば、ずっと過ごし易いと言えるでしょう。

 ジュニアクラブの大会も本格的にスタートしました。我がクラブは、今年は5年生以下の子どもたちがメンバーの中心になりました。

今年最初のABC県大会は、賞状ゼロという無残な結果に終わってしまいました。

最近のクラブの傾向として、部員数自体はあまり変わらないのですが、学年層が広がった結果、同学年の人数が減るという結果になってしまいました。また、以前は女子が大半を占めていたのですが、ここ数年、男子部員が増えた結果、男女別に考えると、各学年の層は非常に薄くなってしまったというのが現状です。

こうした状況の打開策を考えることは、今年に限らず、ここ数年の尽きない悩みと言っていいでしょう。

県内のクラブ事情も、いくつかの有力クラブを除いては、同じような悩みを抱えながらの運営を続けているはずだと思いますが、気持ちが落ち込むことに変わりはありません。

 最近の大会を見て思うことなのですが、良い結果をだす子どもたちの共通点は、とにかく体格、特に身長の伸びの早い子どもたちが優勢であるようです。

技術的には同等であったとしても、身長の高い子どもは、高い打点で打つことできるし、強打もできるという利点もあるわけです。

とにかく、小学生時代は、フィジカルが抜群に強かったり、スマッシュが早かったりすると、それに頼っていればその年代では勝ててしまうと言っても過言ではありません。

ただ、そうした利点を中学生、高校生まで生かすことができるとは限りません。小学生時代に素晴らしい結果を残しても、次の年代では埋もれてしまうという者も多くいます。

そのような視点で考えると、今年のチームは、体力的に恵まれた子どもは皆無の状況ですから、目先にとらわれず、四、五年先を見すえ、技術的にも体力的にも、将来的な成長を考慮した練習を積み上げることにしましょう。