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青春時代

 9月、10月と連続して二つの同窓会に出席することになりました。最初は、教え子たちに招かれた同窓会、銘打って「還暦を祝って」。

教え子たちも最早還暦を迎える年齢になってしまったことには感無量。

6年前にも参加していたのですが、10年前の出来事が昨日のようにしか感じられない現在ですが、顔を見合わせるとさらにお互いが歳をとったという感じは否めませんでした。

 もう一つの同窓会は、中学の同期生の同窓会。3年ごとに開いているのですが、3年前には都合つかず出席できませんでしたから、6年ぶりの参加となったのですが、お互い遠慮しての結果なのでしょう、なかなか先に名乗ることはしませんからやはり名前と顔の一致はなかなか難しい状況でした。

はるか彼方に過ぎさってしまった青春時代、その記憶をたどることもままならなくなりつつある状況には、いささか混乱してしまいますが、これも生きとし生けるものの必然でしょうから、悲観することなく、決して多くはない未来に向かって、一歩を踏み出すことにしましょう。

 「青春の後ろ姿を人は皆忘れてしまう。あの頃の私にもどってあなたに会いたい」(荒井由美)「忘れたつもりで思い出すのね。・・・これから淋しい秋です。時折手紙を書きます。涙で文字がにじんでいたならわかってください。」(因幡晃)

遥か昔の曲ですが、季節は、もの思う秋、彼方に遠ざかった青春時代のほろ苦い想いをかみしみながら、ときには懐かしい曲に耳を傾け、遠い昔を振り返ることにしましょう。