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50年目の失態

 運転免許証を手にして50年近くになりますが、先日は思いも寄らぬ失態をしでかしてしまいました。

鉄道を利用するための家族を駅まで送った折に、駅前の歩道を徐行しながら通過した途端、警察官に呼び止められました。「歩行者が見えましたよね。歩道の前に一時停止ラインがあるのをご存知ですよね。」という矢継ぎ早の説明の後、切符を切られてしまいました。違反ポイントは2点、反則金9000円。思わぬ出費に対する憤りの1日となってしまいました。

規則は規則ですから、それにあらがうわけにはいきませんが、「一寸の虫にも五分の魂」で、多少の抵抗感を抱いたことは確かです。自分が切符を切られている最中にも、同じような行為を繰り返す者が多くいましたから、「あの車にも切符を」と言いたくなるのは、決して自分ばかりではないでしょう。

 9000円という金額が国庫に入って、少しでも国の財政を潤す事になれば、それはそれで素晴らしい事なのでしょうが、なかなかそこまで割り切ることが出来ないのが俗人である証なのでしょう。そんなこんなで、数日間はモヤモヤした気分が晴れませんでしたが、大事故を起こす前の警鐘だったのだ考えれば、反則ポイントも反則金も安いものだったのかもしれません。

 長い夏休みの練習が終わったと思ったら、あっという間に九月半ばを過ぎてしまいました。夏休みよりは少し暇な時間が出来るかと思っていましたが、なかなかそうはいきません。大会や練習試合、県の強化練習会などが目白押しで、子どもたちにとっても夏休み以上に大変な時期です。

夏休み中の忙しさの中、今まで以上のクラブ員の入部、退部の動きがありました。クラブ員が増えると、それもまた当然なのかもしれませんが、時代の変化が、子どもたちや保護者の考え方を変えた結果なのかもしれません。

もちろん、子どもたちやその保護者の考える過去の時代は、自分が考える時代とは比べようもないほど短いですから、自分が考えるような時代の大きな変化は知る由もないでしょう。

 方向を転ずる者の多くは、忍耐力の不足や自己中心的で、視野の狭い者が多いように思われます。また、運動するための適応力の不足に気づいた結果の場合もあります。

一方、加入者は、クラブの実態をよく知らないまま加入してしまうケースも多々あるように思われます。そのクラブが、競技を主体としたものか。娯楽主体なのか、競技主体であればその為の十分な体力や忍耐力の有無を確認した上での加入を望みたいところです。

 あの暑さはどこに行ってしまったのでしょうか。最近の急な冷え込みの対応も大変ですが、練習のための環境としては最高です。この最高のコンデイションを逃すことなく、さらに老体に鞭打つことにしましょう。