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スポーツクラブ

 ジュニアのクラブが盛んな時代になってきましたが、クラブ加入のキッカケはどのようなものだったのでしょうか。

子どもの意志かもしれませんし、親の強い意志が働いた結果かもしれません。何れにしても、様々であることは確かでしょう。

 そのキッカケ、その動機はさておき、加入後の子どもや保護者の考え方や向き合い方も様々のようです。

高い目標を掲げて、その種目の頂点を目指そうとする者もいれば、失礼な言い方かもしれませんが、クラブは、単に保育所と同様な発想で預ける者など、様々な子どもや保護者たちの存在があることも確かです。

もちろん、時間の経過とともに、高い目標を持って加入した子どもであっても、その目標を見失う場合もあれば、逆に予想外の発見をして方向転換をする者もいたりするのです。

 保護者の立場も同様です。期待を裏切られた思いになる者、予想外の結果に高い目標に向かって方向転換する者、様々です。いずれにしても、出発段階では、何年か後のその子の姿はわかりませんから、それもまた面白いところです。

もちろん、スポーツにおいては、生まれながらに備わった能力の影響も否定はできませんが、それが全てではないのも面白いところなのです。

オリンピックを目指すような者には、持って生まれた才能ばかりではなく、その才能をより高めるために必要な精神力や環境などが、欠かせない要素としてあるでしょうが、たとえそうではなくても、ある程度の目標到達の可能性はそれぞれが十分に持っていると言っても過言ではないでしょう。

そのためには子どもの立場においても、保護者の立場においても、「継続する力」や「情熱」が必要に思います。

反対に、「注意力散漫」や「聞く耳を持たない」子どもの指導については、非常に難しいところです。同様に、視野が狭く、「我が子」の存在しか見えないような保護者についても要注意といったところでしょうか。

もちろん、自分の視野も決して広いとは言い難いのですが、長い間、子どもたちと向かい合っていると、その姿に保護者の姿が重なって見える場合が多いことも確かです。