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雑話

 先週の大雨は、西日本や九州・四国に甚大な被害をもたらしました。

 地球気候の変動は、だいぶ以前から叫ばれていますが、簡単に人知では解決できないところも問題なのでしょうが、その根本にあるのは、人間の欲望が招いた結果ですから、その解決は、はるか永遠の彼方なのかもしれません。

また、差し迫った事態が起これば、その対応を意識しますが、わずかな時間の経過とともに忘れ去ってしまうのも人間の特徴です。

もちろん、地球気候の変動については、科学者などからすれば、目前に差し迫った脅威なのでしょうが、我々俗人からすれば、手に入れた便利さを手放すなどということは、到底受け入れがたいことですから、問題解決への道は、永遠に閉ざされたままかもしれません。

 話は変わりますが、高齢化社会への突入が目前です。人間の生命も永遠ではありませんから、誰もが通過しなければならないの問題なのですが、国はそうした問題にどれだけ本腰を入れているのか、いささか疑問に思えてなりません。自然環境の変化に対する対策同様、先延ばしにしてきた結果が、今の状況を招いてしまったと言ってもいいでしょう。

国はその対策として、税率を上げ、一方では年金額を下げるといった短絡的な対策しか施せないような状況に対しては、受給者の立場からすれば、憤懣やるかたない状況であることは確かです。

豊かな状況にある時には、放蕩息子のような無駄遣いをして、将来を見据えた施策をなさなかったその結果と言ってもいいでしょう。

 話は変わりますが、現役を離れた結果、時間だけは豊かになりました。100パーセントとはいきませんが、余裕のある時間を手に入れることができました。しかし、その時間を有効に利用するためには、経済的な負担も馬鹿にはできません。

どこかに出かけるにしても、車の利用は、必然ですし、それに伴う燃料費や高速代金などを考える必要があります。そうかと言って、家で読書三昧の生活を送るにしても、この暑さでは冷房代も馬鹿にはなりません。冷暖房費など気にもとめなかった現役時代にはあまり感じませんでしたが、それらが直接自分に関わってくるとなると、それこそ温度調整にも気を使ってしまうというのが現実なのです。

 どこの職場も同様なのでしょうが、管理職がいかに指示しようが、直接的には自分の懐には響いてきませんから、冷房が効きすぎて、上着を羽織るほどに冷えきった部屋にいても気にもとめない状況が結構あるのではないでしょうか。

環境問題についても然り、国の施策についても同様、自分に直接影響が及ばない状況にあっては、なかなか、本気で問題に向き合うということは難しそうです。

しかし、今の自分のように、時間があって、物が自由に言える環境は決して捨てたものではありませんし、精神の安定の源になっていることは確かです。