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悠々自適

 悠々自適生活のスタートから間もなく二ヶ月、そもそも悠々自適の生活ってなんだろうかと考えても、すぐにその答えを見出すことはなかなか難しいものです。

 時間に支配されず、自分が思うがままに生活をすることなのでしょうが、決してそんな状況には程遠いのが現在の状況です。

 運、不運は表裏一体であることをも実感するスタートであったような気もします。

実家のある地区とは異なって、住宅集合地帯のこの地に移り住んで20年余り、悠々自適の生活に嵌りこもうとした矢先、地域の自治会の代表に当ってしまいました。

役員は移り住んでから二度目の経験なのですが、最初の時は、代表という立場ではありませんし、仕事も現役ということもあり、等閑の一年間を過ごしたような経験しかなかったものですから、今回もそうした状況であろうと、高を括っていたのですが、蓋を開けてびっくり、くじ引きの結果、代表という役割を引き当ててしまったのです。

 前にも述べたと思いますが、前回は、くじ引きなどによらず、心やすく引き受けてくれる人がいたのですが、今回は選考が難航してくじ引きという結果になってしまったのです。自己中心的な考えなのですが、ここ十数年の間に人心もだいぶ変化してきたようです。まあ、今の時代ですから得にもならない仕事を自分から好んで引き受けることなどないのが常識なのでしょう。

そんなこんなで、週4日のクラブの運営に加えて、この新たな仕事が舞い込んできたお陰で、まだまだ悠々自適な生活をするには程遠いという状況になってしまいました。

 「JAF」に加入して数十年、今月の情報誌を見ていたら、「JAFみんなのエコ川柳」の中に、「肩書きをなくした父にエコ部長」というのがありました。

今の自分に当てはめれば、「肩書きなくした父に町内会長」と言ったところでしょうか。