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5月

 束の間のゴールデウイークでした。例年どおりに練習に明け暮れた毎日でしたが、その間、藤代ジュニア、鹿島Flap、藤代中学、吉原ジュニアなどとの交流試合、後半の2日間は上位選手の二人は県の強化練習会と、盛りだくさんの一週間でした。さぞや小学生にとっては遊ぶ暇のないゴールデンウイークであったでしょうし、保護者たちにとっても里帰りも制約された一週間であったろうと思います。

しかし、それでもなお、自分にとっては、まだまだやり残したことがありそうに思えた一週間でした。

 5月に入ってから急に入部者が増えました。1年生3名、4年生3名、男女半々です。先々を考えると、部員の増加は本当にありがたいものです。目標30名を目指し、一層の部員獲得に努力したいと思います。まだまだ、部員の弟や妹などの予備軍がいますから、予定数に届くのもそう遠くはないと思います。

 どこのクラブもそうなのでしょうが、新入部員が加わるということは、新たな労力と時間を費やす必要が生じるわけですから、これまた一苦労というわけです。

ゼロからのスタートは、苦労でもあるのですが、子供たちの進化を味わうことができる楽しみもあるのです。

 生き物は成長が必然です。何の手立てを施さなくても、何らかの成長はあるはずですが、仮に特別な才能を持っていたとしても、自身の力でそれを十分に引き出すことは大変なことです。長年同じ事を延々と続けた結果として最近思うのですが、そうした能力の引き出し役も実に楽しいことなのだと。

才能を発揮した当人は、ごく自然に、今の自分が存在するのは、自身の努力の賜物ぐらいにしか考えないでしょうが、それもまた当然です。

それぞれ立場の違うお互いが、他人のためにではなく、自分の努力を重ねることだと考えることが必要でしょう。それが、互いの成長や進化につながるのではないでしょうか。

「お前の成長は、俺の存在!」などと考えるのは、傲慢以外の何物でもありません。