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メディア

 世の中のニュースがなくなってしまったら、ニュースメディアはどのような対応をするのでしょうか。しかし、過去の歴史を振り返っても、全くそんな日は、一日たりもなかったはずです。ですから、これから先も、そんな事態が来ることはまず考えられません。

逆に、毎日のニュースの多さには驚くばかりです。昨日のトピックが、二、三日後には忘れ去られてしまうような、そんな時代になってしまいました。

情報伝達の手段が多様化し、世界中のニュースがその日のうちに世界の隅々まで拡散する状況は、人々の興味や関心を十分に満足させるものなのでしょうが、それが人間の幸福につながるようには思われません。

 最近の日本の状況といえば、政治や行政に関わる人間の傲慢さや目に余るような行動が目立ちますが、こうした状況を知り得たのは、メディアが上手い具合に働いている証拠なのかもしれません。これらの働きが全くされなかったならば、不正がまかり通る暗黒社会になってしまうかもしれません。

メディアには、権力者側の立場ではなく、中立的な立場で、不正追求に矛先を向けることを期待したいものです。決して、権力者に媚びることなく、国民主体の方向性を示してもらいたいものです。