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2017年夏休み

 8月もまもなく終了です。子どもたちは多くの宿題を抱えて大変な時期かと思います。

とりわけ小学生の宿題の多さには、ただただ驚くばかりです。

自分が小学生だった頃、はるか大昔のことなのですが、教師も子どもたちも夏の暑さを避けてゆっくりと休養するのが夏休みの目的の中心であったように思うのですが、単に自分の記憶が喪失した結果でしょうか。

 自分が幼かった頃は、多くの家庭が、決して恵まれた家庭環境にはありませんでしたから、当然小学生対象の学習塾などはありませんでしたし、算盤や書道を習う程度で、いろいろな習い事ができる環境にはありませんでした。子どもたちは、長い夏休みをどのように過ごすかに悩んでいたのではないでしょうか。少ない宿題と自然相手の夏休み、今のように学力面での向上は期待できなかったでしょうが、今の子どもたちとは違った意味での有意義な夏休みであったように思い出されます。

それに対して、今の子どもたちは、学校の宿題のみならず、ピアノや英語、水泳などの習い事のかけもち、それに加えて塾通いするのも当たり前のようです。

そうした、毎日の予定がびっしりの子どもたちですが、それに加えてAIRYUバドミントンクラブの練習もあるわけですから、子どもたちにとっては、さぞかし大変な夏休みだったと思います。

しかも、クラブ練習については、夏休みは毎日練習が原則ですし、週に何度かは一日練習もあります。今年は自分の予定と施設の都合のために三日間は休みとなりましたが、ほぼ毎日が練習という状態でした。クラブ員全員が参加という日は、決して多くはありませんでしたが、皆勤賞の子どもが二人存在したことは大変嬉しいことです。新しく加入したばかりの子どもたちにとっては、なんらかの得るものがあった夏休みだったのではないでしょうか。

 土日や休日は、保護者が休みということもあって、参加が楽なのですが、平日については子供たちは参加をしたくても家庭の事情で送迎ができないための不参加という子供もおりました。昔だったら、自転車などを利用して子供たちだけでの参加も可能だったのでしょうが、物騒な時代環境もあり、それを強制することもできませんし、保護者も許すことはありませんから、参加したいが、参加できないという子どもも多くいたはずです。そうした中、可愛い孫たちの送迎をする祖父母たちが数多く目立ちました。

止むに止まれぬ結果だったのでしょうが、孫たちにとっては、祖父母のありがたみを感じ取ったでしょうし、祖父母たちにとっては、孫たちの成長を感じ取ったのではないでしょうか。

ただ、祖父母たちの年代が自分と同世代であることや、多くの保護者に教え子たちの存在があることについては、安閑とした毎日を過ごす自分が考えなければならない大きな問題なのかもしれません。