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思うこと3

 月末になって慌ててブログを書くという状況は、一向に変わりそうにありません。特別にノルマが課された状態ではありませんから、「徒然なるままに」というような自然体でもいいとは思っているのですが、きまって月末になると、月に一つぐらいはというプレッシャーがかかってくるのです。

決して、毎日が慌ただしい状況にあるわけではないのですが、何かについてまとめようと思うと、その集中力もだいぶ鈍った状況にありますから、思うほど簡単というわけにはいかないのです。

 話題は変わりますが、前回にも取り上げた宮崎正裕さんの『勝ち続ける技術』についてです。

前述したように、読んでいただくことを前提に、その要旨をまとめて見たいと思います。過去に取り上げたいくつかの書物同様に大きなタイトルがあり、それに関係する小タイトルの形でまとめられています。

大きなタイトルについては、「1 好きになる 2 観察する 3 考え抜く 4 守りを固める 5 先を読む 6 勝負をかける 7 打たれて学ぶ学習法」です。

これだけを見ると、バドミントンの指導書かなと勘違いしそうですが、どんなスポーツにしても、対戦相手というものを考えなければなりませんし、当然、試合を制するには一筋縄にはいきません。スポーツの向上を求めるためには、努力や忍耐力、体力的、心理的な強さをどのように養成するかが、大きな課題となります。

経験豊富な多くの指導者たちは、自分の経験や体験をそのまま植え付けようとすることが多いように思います。自分をモデル化したロボットを作ろうとしているように思います。そうした指導のマイナス要素としては、論理的ではなく、強制的にワクにはめる指導になる傾向にあります。

昔は、体罰とかいじめとかという問題も表立って問題にされることもなく、保護者もそれに立ち向かって自己を確立するのだという考え方が当たり前と考えるような時代だったのですが、時代は大きく変わりました。現在の教育の方向性は、いかなる優秀なスポーツ指導者であっても、鞭打つ指導は許されることはありません。指導者たちもより広い視野を持ち、子供たちが納得する論理的な指導を行うことが大切な要素となっています。

 そうした中、チャンピオンあるいは達人と言われるトップの地位を築いた人たちには、その人が持つ独自の境地があるはずです。そうした指導者の考え方や指導法などを知ることは、指導者たちにとっては大きな参考になるはずです。