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思うこと1

 小学生対象のクラブ活動に携わって、かれこれ10年、それ以前に長期間関わってきた高校生たちの指導とはいろいろな面で異なることに気付かされました。

 

① 年齢、学年差の問題

 年齢、学年差で考えると、運動能力や理解力など、中学生や高校生の学年差と比較すると甚だしく差があることに気付かされます。片や6年間、一方は3年間という違いがありますから、当然と言えば当然なのでしょうが、3年に区切ってみてもその差は大きいようです。

また、同学年、同年齢における違いについても、中学、高校における差とはだいぶ異なるように思われます。

 クラブ活動をする上で、クラブ員すべてが、能力的にバランスのとれた状態であれば問題はないのですが、なにかしらの問題を抱えているというのが現状ではないでしょうか。

同年齢、同学年といった構成で考えてみてもそうなのですから、1年生から6年生という構成での指導は、簡単ではないというのが現状です。

体力や技術面も全てが同等とはいきませんから、年齢差、学年差があればあるほど考慮しなければなりません。

ただ、技術面は、経験年数が大きく影響しますから技術力の高い低学年生は、あまり学年差を意識する必要はありませんが、初心者レベルの子には、当然、別メニューを考えなければなりません。

トレーニングについては、年齢による差がつくのは当然なのですが、メニュー的には、同一メニュー実施してもあまり問題はなさそうです。

持久力や瞬発力などは、差がつくのは当然ですが、同等の結果を期待しなければ、不可能ではないでしょう。年齢、学年に応じたトレーニング効果は期待できますから、同一に実施することにあまり問題はなさそうです。

下級生にとっては、上級生が目標となり、上級生にとっては、下級生には負けられないという心理的競争心をあおる効果も期待できますから、そういう面からも間違ってはいないように思います。

② 男女差について

以前は、女子中心のクラブでしたからあまり考えもしなかったことなのですが、男子が増加した現状にあっては、考慮しなければならない問題になっています。

身長が伸びるのは、男子は18歳、女子は16歳程度までと言われていますから、中学生以上になると、確実に体力面では男子が優勢になってきますが、小学生時代、特に6年生頃までは、身長面でもそうですが、体力、理解力でも女子の方が上回る傾向にあります。

また、応用力なども同様な傾向があるように思われますから、同一なメニューを実施する場合、女子にリーダーシップをとらせるのも方法の一つではないでしょうか。

 

 練習について悩むことはたくさんあります。料理に例えてみれば、料理人の私はレシピは毎回きちんと用意していくのですが、当然なければならない材料がなかったりすることが度々なのです。それでもどうにか料理をすることはできるのですが、完璧とはいかない、そんな状況でしょうか。