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年末

 2016年も押し詰まり、寒さもひとしおです。道路の混み具合もいかにも年末です。

年齢差による時代感覚のずれもあるのでしょうが、自分が若かった頃には、年末年始のこの時期の感動、感覚は、もっと高揚していたように思うのです。それに比較すると、その当時の盛り上がりには欠けるように思うのですが、単なる思い違いでしょうか。

もしかしたら、自分だけの大いなる錯覚なのかも知れませんし、地方住まいのためなのかもしれません。東京人たちは、今でも自分たちの20代、30代当時のような生活感覚を味わっているのかもしれません。

 当時は、どんな田舎暮らしでも、簡単な門松は飾ったものですし、お供え餅も飾ったものです。最近はめっきりと少なくなった餅つきも田舎では当たり前だったのです。

もちろん、今では杵での餅つきなどは全くといってよいほど無くなりましたが、家の片隅に眠っているはずの電気臼での餅つきなども、もちろんなくなってしまいました。

老齢化や餅などを食べなくなったという理由もあるでしょうし、行事などについての意義を見出しにくくなったという理由もあるのでしょう。それを、生活スタイルの大きな変化、単にそれだけの理由で片付けてしまうのは悲しい限りです。