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競技転向

 過日の茨城新聞にも同様な記事がありましたが、スポーツ庁が、オリンピックのメダル数を多く獲得するための新たな方策を考えているようです。

 日本が今回のオリンピックで獲得したメダル数は上々でしたが、各競技にわたって、より幅広くメダルを獲得したとは言えませんから、そうしたことを踏まえてのことかも知れません。

バレーやバスケットなどに比べて、柔道、レスリングなどは、体重差に応じた競技ですから、日本人にとっては比較的平等な競技と言えますが、バレーやバスケットなどは身体的な差がもろに出る競技と言えます。

しかし、中学生、高校生にとっての人気の競技といえば、男子は野球、サッカー、バスケット、女子はバレー、バスケットなどでしょうか。そこには、数多くの人数が集中し、運動能力の優れた者が集まる結果となります。しかし、多少運動能力が優れていてもバレーやバスケットなどは、身長差などが不利となり、その結果としてレギュラーになれないことも多いわけです。

そうした者たちを他競技に挑戦させ、潜在能力を見極めさせることは、その者の新たな可能性を切り開くことになるかも知れないわけです。

おそらく、オリンピック庁の考えることも、そうした発掘、選択も考えた方策でしょう。

しかし、好きでやっているのだから、好き勝手にやらせてくれという者も多いかも知れません。一方、方向転換をはかる者の中には、新たな創造者となる可能性もあるわけです。

創造者の先導者となる人物といえば、まずは、中学や高校の現場にまかされることになるでしょうが、多忙化する現在の教育現場に、どれだけ多くの人材がいるのか心配です。