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台風

 強風と大雨に悩まされた昨日でした。房総半島に上陸した後、関東や東北、北海道を縦断した台風9号。風や雨の状況も久しぶりの強さだったのではないでしょうか。

 最近は、警報や予報が早め早めに出されることが多くなりました。防災の意味はもちろんですが、過失を問われることがないように行政責任者たちも意識してきたようです。それはともかく、少しでも被害が少なくなることを願うばかりです。

 私たちの幼かった頃、それこそ大昔のことなのですが、今と比べると人工的な風景もだいぶ異なる頃です。もちろん、片側2車線の立派な道路も走っていませんでしたし、スーパーもコンビニもありませんでした。ですから、ペットボトルやビニール袋の打ち捨てられた雑木林の風景はありませんでした。

周辺には松林が広がり、四季それぞれに、自然の花々が広がり、キノコ狩りなども小学生たちの当たり前の学校行事でした。しかし、今や松林の木々は枯れ果て、雑草の薮が生い茂り、人の入れぬ状況となってしまいました。

 先日、道路の除草作業が行われていました。年に一度か二度はこうした道路の除草は行われますが、その道路の両側に広がる一般人所有の森林の管理状況は、全く惨憺たる状況です。防災の意味でも、管理の必要性はあると思うのですが、あまりにもその管理のひどさには飽きれ果ててしまいます。

現在の日本人の責任感のなさには驚くばかりです。また、責任を問わないことに対する行政の責任感のなさにもあきれ果てるばかりです。

 迷走台風10号が、関東から東北に上陸しようとしています。一方、テレビでは暑さのせいでキイロスズメバチの発生が早いことを伝えています。地球の滅亡する時代を、どんな知識人もあまり自分の時代とは考えていませんが、案外と早いのかも知れません。