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教員の多忙2

   少し堅い話になりますが、過日の読売新聞の記事の山﨑正和氏「地球を読む」に触れる機会を得ました。

 少子化が目立つ最近は、家庭教育における「しつけ」が疎かになり、学校現場にも大きな影響を与えているという考え方には同感です。注意欠陥や多動性障害などの問題を抱える児童たちや外国人児童も増加する傾向にあり、その個別指導などの負担が増す様子は、実際に目にすること多くあります。

昔から、教員の仕事は忙しい状況でしたが、その変化は急激のようです。

 中学校の部活動などにおいても、万が一の事故を考え、顧問の付き添いは必須となりつつありますから、教員の勤務時間内における授業準備などの時間は、ますます割かれる傾向のようです。一方では、仕事の家庭への持ち帰りなどについては、厳しく制限されるという現実もあるのです。

決して、昔の教育現場が理想的なものであったわけではありません。独り善がりの指導や体罰の問題などの問題も抱えていましたが、だいぶゆとりがあったように思われます。

それに比較すると。現在の教育現場、とりわけ義務教育現場が、より多忙で窮屈になっていることは確実のようです。

 大学生であっても分数計算が出来ない学生がいたり、この少子化時代は「高学歴化」の傾向を高める一方、「低学力化」という問題も生み出しているようです。

もちろん、努力をすればすべてが報われるというわけではありませんし、能力の差を認めないわけにはいきませんが、学歴や資格だけを追い求めようとするところにも問題があるのも確かでしょう。