1月も半ばともなると、中学生三年生は私立高校受験の真っ最中です。公立校はもう少し先なのですが、三年生たちにとっては、しばらくは苦しい時期が続きそうです。
平成元年頃と比べると生徒数半減となった現在であっても、進学に関しては安閑としてはいられない状況であることに変わりはありません。
とは言っても、生徒数減に比例するほど学校数は減っていませんから、第2次ベビーブームの親世代と比べると、内容的にはだいぶ楽になっているはずなのですが・・・。
学力が進路先選択にとって重要であることは、当然のことなのですが、スポーツでも秀でた能力を有する者にとっても、問題を抱えることになります。
目指す学校が、学力面とスポーツ面のバランスがとれているとは限りませんから、場合によっては、どちらかを犠牲にしなければならないこともあるわけです。
生徒の能力のどちらかが極端に秀でた状態であれば、優れたものを優先するということになるでしょうが、ともに秀でているような場合には、大いに悩むということになるでしょう。
そんなこんなで、スポーツ優秀者の進路についての風評については、この時期になると、遠い外野席にまで、さかんに聞こえてきたりするものです。
そうした生徒を待ち望む強豪校にとっては、コート外での厳しい駆け引きの日々といったところでしょうか。一昔前、学校訪問と称して、新人獲得に飛び回っていたことを思い出します。時には、訪問先の管理職からのお叱りを受けるということもありました。
公立校においても、スポーツ能力をかなり重要視した試験制度が取り入れられ、入学試験の流れを大きく変えた時期がありましたが、最近では、その流れはどうなったのでしょうか。
小学生のクラブ活動で一緒だった者たちが、中学進学先においては別れ、そして、高校進学によって、再び同じ仲間として活動する、そんな巡り合わせの不思議さを味わう時期になりました。