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珈琲店

 今や、この龍ケ崎市にも、スタバもコメダもあります。

自分が高校生だった頃も喫茶店と称するものはありましたが、高校生は出入り禁止、もし立ち入れば、指導処分対象だったのです。

あまりよく覚えてはいないのですが、自宅でレギュラー珈琲を飲むなんてこともめったになかった、そんな時代の話です・・・。

 大学生になって、ようやくその呪縛から解き放たれたわけで、休講の時や待ち合わせなどのあらゆる時間にわたり、入り浸っていたことを思い出します。

一杯のコーヒーで、予習、復習の十分の時間を確保出来ましたし、貧乏学生が暑さ寒さをしのぐのには、最適の場所であったのです。

時は、学園闘争真っただ中、大学構内は、過激派学生に占拠され、教室には入れないし、そのまま留まれば、彼らのアジ演説を聞かされるばかりでしたから、結局は、気の合う仲間たちと喫茶店での時間潰しの毎日だったわけです。

今では、喫茶店という名称も死語に近くなっていますが、当時、それらは「純喫茶」と称していましたし、事実、健全な真面目な大学生たちにとっては、コミュニケーションを交わすには格好で健全な場所であったのです。

 その当時はあまり意識していませんでしたが、「純喫茶」は、「特殊喫茶」に対応した名称だったようです。東京では、新宿や渋谷などには、うじゃうじゃというほどありましたし、店は奇麗で、常にクラッシック音楽が流れ、落ち着いた雰囲気そのものでした。

一方、「特殊喫茶店」は、酒を出したり、ホテステスを置くという点で大きく異なったようです。

この純喫茶も昭和50年代をピークとして、徐々に姿を消していってしまいましたが、今のスタバやコメダの隆盛についても、そうした過去を考えると、ついつい考えてしまいます。ただ、純喫茶世代がこうした店を支えていることも確かのようです。

 話は変わりますが、今でも喫茶店を利用することは多いですし、他人にくらべてコーヒーを飲むことは多い方です。コーヒーと言っても、インスタントから缶コーヒーまで、ピンからキリまでありますが、やはり、じっくりとレギュラーコーヒーをすすることが好きです。

もちろん、しっかりとした豆を購入して、きちんと淹れさえすれば、店で飲むのと遜色はないのですが、店のかもしだす雰囲気は、味までも変えるような気がします。

 龍ケ崎市はもちろんですが、つくば市などにも、名の知れた喫茶店がありますから、ぜひ、それぞれの店の雰囲気を味わうことお勧めします。

 閑話休題、ひたちなか市に「サザコーヒー」という店があります。常時ではありませんが、「ゲイシャ」銘柄の入荷の折には、ご賞味のほどを。