· 

夏休み

 猛暑続きの毎日で、梅雨寒などを経験することなくもなく夏休みに入りました。

これも老人の独り言なのですが、「夏休みとは、自由を満喫出来る貴重な時間であったはず」ですが、今の子どもたちにとっての夏休みは、通常の日々の生活よりも、もっと窮屈な毎日の連続かもしれません。

一週間の大半は、学習塾や習い事、その合間を縫ってクラブ活動ですから、自由な時間を確保をするのは、なかなか大変なことです。

 私たちの子ども時代は、たとえ、経済的には貧しくとも、その分、塾も、スポーツクラブもありませんから、自由な時間の確保は十分だったのです。。

子どもたちは、何がしかの宿題と毎朝のラジオ体操ぐらいが夏休みのノルマでしたから、親の対応はなくても、自由な子どもだけの生活を楽しめたわけです。

また、そうした生活の中で、厳しい子ども世界の人間関係も自然と学ぶことも出来たのです。

 年老いた者は、昔を懐かしがるのが当然なのですが、急激な時代の変化に追いつかない世代にとっては、とりわけ、そうした思いが強いのかもしれません。

目先だけの豊さを追い求めているのが、今の日本社会なのかもしれません。しかし、その皺寄せが子どもたちに向かっているのであれば、日本の将来は明るいものとはならないはずです。