· 

変革(REVOLUTION)

 最近、技術指導と精神指導のバランスを保つことの難しさをしみじみと感じています。

スポーツ指導の大半は技術指導に費やさなければならないことは、承知しているのですが、それだけでは不十分であることを重々思い知らされています。

もちろん、体力トレーニングも考えなければなりませんが、高校生などと比べればその度合はあまり高くはないと思っています。

 技術指導は、費やした時間に比例すると思いますが、精神指導については、いかがなものでしょうか。

これらは、別々に考えるのではなく同時並行になされるものだと考えればいいのかもしれませんが、なかなかうまくはいかないのが現状です。

逆に言えば、意識の欠如は、集中力の欠如にもつながりますから、精神面での指導が上手になされないようでは、技術指導面でのロスも大きいのかもしれません。

 子どもたちを取り巻く世界は、怖いもの知らずの甘い甘い環境です。その環境に変革を加えようとすれば、子どもたちばかりか親たちをも巻き込むことになるわけです。

大昔の親たちは、躾面に関しては、自分たちがなす以上のことを他の環境にも期待していたきらいがありましたが、現在は、決してそうではなく、他の躾などは無用と考えることが多いようですから、その壁を乗り越えなければならない難しさもあるわけです。

 技術面だけで強さを誇るような選手もいないことはないでしょうが、多くは精神の強さが、その裏付けになっているものです。

今年のチームは、精神面の甘さが身に付いてしまっているようです。勿論、その責任を子どもたちに転嫁するわけにはいきません。いわばそれは、指導する側の精神の反映でもあると言えますから、今この時こそが、今後の進むべき方向の分岐点であると自分自身に強く言い聞かせている今日この頃です。

 変革の英語訳は、CHANGE,REFORM,ALTERATION,MODIFICATION、などなどありますが、敢えていうならば、REVOLUTIONが適切かもしれません。