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年の瀬

 冬至も過ぎ、子どもたちには、待ちに待った冬休み。しかし、大人も子どもたちも、クリスマスや大晦日、正月の行事などを控えた年始の忙しさで、心落ち着かない時期でもあります。

 あまりにも様変わりしてしまった世の中ですから、私が住む田舎でも、私が子どもだった頃の遊びなどが全く見られないのは言うまでもありませんし、正月に門松を飾る家も少なくなってしまいました。

以前は、デパートや大会社が飾るようなものではありませんが、家々には質素な手作りのしめ飾りや門松が飾られていたものでした。

それがまた、正月らしい雰囲気をかもし出し、気分的にも正月という雰囲気が感じられたものでした。臼で餅をつくこともなくなりましたから、杵の音など聞くことなどは全く無くなりました。

一時、行事やしきたりを簡素化しようというような動きがあったことも、こうした変化の理由と考えられますが、あながちそれだけとはいえないような気もします。

  ハロウィンやクリスマス、バレンタインデーなどの洋風な祭りや行事などが、急激に一般化してきたのに対して、伝統的なものが失われていくことに、なにかしらの違和感を感じるのは、年寄りの単なる郷愁でしょうか。

伝統を重んじるのが日本の良さであったはずなのですが、こうした変化をもたらしたのは、皮肉にも、戦後のアメリカの占領政策が成功した結果というべきなのでしょうか。

 残り少なくなった2013年ですが、遅ればせながら、正月準備でもすることにしましょう。もちろん、鏡餅も、飾り物もすべて、行き付けのホームセンターに出向いて購入すればよいものばかりですが・・・。