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雑話2

 最近は、片田舎の我が家の近くにも、スターバックスをはじめ、地元資本の店をも含めると、結構多くのコーヒー店ができました。スターバックスの店のすぐ近くには、コメダ珈琲が建設中です。

 我々の世代は喫茶店という名称が一般的だったのですが、おそらく、今の若者にとっては、死語ともいうべき言葉でしょうか。

高校生時代の喫茶店は、出入り禁止の場所であり、生活指導の対象だったのですが、今時のスターバックスなどは、高校生の溜まり場化してるところもあるようですから、時代は変わったものです。

 我々の時代は、大学生になって、堂々と喫茶店に出入りできることが,大人になったという実感でもあったのです。

当時は大学紛争の嵐が吹き荒れていましたから、授業の休講などは当たり前の時代で、ひまな時間を過ごすのは、喫茶店でたむろするのが定番でした。池袋や新宿、渋谷などの駅周辺には数多くの純喫茶と呼ばれるコーヒー店があり、大学生にとっては、一杯のコーヒーで何時間もの時間を過ごすことができる場所は天国でもあったわけです。

純喫茶という名称は、アルコールをも提供する店に対して、純粋にコーヒーを提供する喫茶店ということでつけられたようです。

最近、多くの喫茶店(コーヒー店)の出店が相次ぐ理由の一つは、多くの高齢者をターゲットにしているようです。純喫茶ブームの世代が高齢化して、昔をなつかしむ心をうまくゲットしようという魂胆なのでしょうか。

スターバックスが若者やビジネスマン向けというならば、コメダ珈琲は、少し落ち着いてコーヒーを飲みたいという閑な時間を持て余す大人向けといったところでしょうか。それぞれの戦略の違いをコーヒーとともに味わうのも良いのかもしれません。