連日の猛暑は治まらず、各地で35度を越すような暑さが続いています。年々、暑さが厳しくなっているのは確実のようです。
ただ、昔(昭和30年代)も決して今ほどではないにしても、暑いことに違いはなかったと思います。しかし、これほど多くの熱中症患者が出るなどということは、ニュースにもありませんでした。
人間自体が弱くなっているとも考えられますが、環境の変化に負うところが多いのでしょうか。
どこのクラブも、暑いからといって、そう簡単に活動を休みにしているところはないと思いますが、十分な熱中症対策だけはしておきたいものです。指導者も保護者もそのポイントだけは押さえておきたいものです。
・気温、湿度などの環境条件を把握する。
・水分をこまめにとる。休憩は30分に1回程度。
・汗で失われた塩分の補給。100ミリ当たり40から80ミグラム
の塩分を含むイオン飲料を飲む。
・吸湿性や通気性のよい素材のウエアを選ぶ。
・具合が悪くなったら早めに運動を中止し、必要な措置を取る
・徐々に身体を暑さに慣れさせる。
昔は家庭にエアコンなどはありませんでしたから、暑くなったからといって、涼しい部屋に閉じこもるということもありませんでした。それがかえって、身体を暑さに慣れさせ、暑さに対抗する基礎体力を作っていったのかもしれません。
人間の身体は60パーセントが水分で構成され、夏の暑さで失う水分量は、1日当たり約2.5リットルと言われます。
スポーツをして多くの汗をかけば、より多くの水分を失ってしまう訳です。ですから、こまめに水分を補給する習慣を身につけさせることが大切でしょう。
激しい運動では、体温が39度ぐらいまで跳ね上がり、体重の2パーセントの発汗をすると熱中症発症の危険が増すそうです。
運動後の体重のチェックも必要かもしれません。
水を飲んでいるからと言っても、真水だけでは血中の塩分濃度が下がり、熱けいれんや神経症状を引き起こす可能性もありますから、塩分補給にも注意をしなければなりません。
早く、この暑さも落ち着き、快適な練習環境の中での練習に集中したいものです。